「HP Spectre x360 14-ea」のM.2 SSDを換装する方法(256GB→1TB)

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「HP Spectre x360 14-ea」のM.2 SSDを換装する方法(256GB→1TB)

いま、仕事で「HP Spectreスペクトル x360 14-ea 2020年モデル」というノートパソコンを使っています。

スタイリッシュでカッコイイため、非常にお気に入り。

しかし、購入時に内部容量(SSD)をケチって「256GBモデル」にしてしまったため、まだ1年くらいしか使っていないのに容量がいっぱいになってきました。

あと1~2年はこのノートパソコンを使うため、今回は「自分でSSDを換装して容量を256GBから1TBへ増やしてみた!」というエントリーです。

非常に簡単にできましたので、HP Spectre(スペクトル)シリーズの内部容量不足で困っている人は是非ともご参照下さい。

注意事項

内部部品の交換につきましては、保証期間中であってもメーカーサポートの対象外になってしまいます。作業自己責任でご対応をお願い致します。

「HP Spectre x360 14-ea」の概要について

「HP Spectreスペクトル x360 14-ea(2020年モデル)」のスペックはこんな感じ。

OSWindows 11 Home
(64bit)
CPUIntel Core i5-1135G7
2.40GHz
メモリ8GB
SSD256GB
ディスプレイ1920×1280(3:2)
13.5型

詳細は HP公式オンラインストア をご参照願います。


SSDは「M.2 PCIe Gen 3.0 ×4 NVMe」という規格らしく、同じ規格のSSDで容量が大きいものを購入する必要があります。

最近は画像データも増えたため「256GB」から「1TB」への容量アップを行うことにしました。

注意:「HP Spectre x360 14-ea(2020)」はメモリ交換ができません

このSSDの換装作業と合わせて、メモリ交換(増設)ができるのであれば容量を増やそうと目論んでおりました。

しかし、メモリはマザーボードにはんだ付けされており交換ができませんでした。

SSD換装のために購入したもの 5点

「HP Spectre x360 14-ea」のSSD換装について、購入したものが5点あります。

総額で約23,000円になりました。

1.Samsung 980 1TB(M.2 SSD)

今回のメインアイテムであるSSD。

「M.2 PCIe Gen 3.0 ×4 NVMe」という規格で探したとき、Amazonのレビューが高くて価格も安かったため Samsung 980 1TB にしました

この小ささで1TB。信じられん。

2.UGREEN M.2 SSD ケース

これはOSごとシステムをコピー(クローン)するときに使うケース。

SSDに合わせて「M.2 PCIe NVMe 対応」というものを選ぶ必要があります。


内容物としては、SSDケースと接続用のケーブル1本。

端子はUSB Type-Cで、10Gbpsの転送速度に対応しています。

背面のカバーはスライドするだけで開けられるようになっています。ネジ止めが不要なので便利ですね。

3.精密ドライバー

これは HP Spectre x360 14 の底面カバーを開けるために必要な精密ドライバー。

何でもよかったのですが、Amazonベーシックに安い商品がありましたのでコレにしました。


小さいサイズのプラスドライバーはご家庭にあるかもしれませんが、今回は「T4サイズ」のトルクドライバーが必要になります。ご注意下さい。

交換ドライバーの種類が豊富なので、今後も修理などに重宝しそう。

4.ノートパソコン 修理キット

これは底面カバーを開くときに使うもの。

最初はコレを使わずに進めようとしましたが、結果から言いますと買っておいてよかったです。

マイナスドライバーでは開けられそうになかったので、HP Spectre x360 14 の修理には必須です。

5.AOMEI Backupper Professional

AOMEI Backupper(アオメイ バックアッパー)は、OSやソフトごとコピー(クローン)を作ることができるソフトウェア。

無料版と有料版があり、コピー(クローン)を作ろうとすると有料版(Professional)が必要になります。価格は6,028円(税込)。

aomei-backupper

無料版ではクローン機能に制限(ロック)がされています。

aomei-backupper

いまですと90日間の返金保証がありますので、気軽に試すことができそうです。

ダウンロードはこちらです。


購入アイテム5点の金額内訳

金額の内訳としてはこんな感じ! 合計で約23,000円でした。

  1. SSD:約12,000円
  2. ケース:約3,000円
  3. ドライバー:約800円
  4. 修理キット:約900円
  5. ソフト:約6,000円

「HP Spectre x360 14-ea」SSD換装の流れ

HP Spectre x360 14 のSSD換装については、次のような流れで作業を進めます。

  1. 交換用のSSDをケースにセットする。
  2. 交換用のSSDをフォーマットする。
  3. 交換用のSSDにOSやソフトを含めたデータを全てコピー(クローン)する。
  4. HP Spectre x360 14 の底面カバーを開ける。
  5. SSDを交換する。

(1)から(5)の作業を終えるのに要した時間は約1時間でした。

1.交換用のSSDをケースにセットする

まずは UGREEN M.2 SSD ケースSamsung 980 1TB をセットします。

SSDケースはスライドするだけで開けることができました。

そこに Samsung 980 1TB を挿入。先端部分の切り欠きを合わせて下さい。

ピッタリ挿し込むことができます。

挿しただけでは画像のように浮いてしまうため、

ケースに付属しているストッパーで押さえます。

ストッパーをはめると、こんな感じ。

あとは背面カバーを閉めるだけでOKです。

2.交換用のSSDをフォーマットする

次は、ケースにセットしたSSDへデータをコピー(クローン)するためにフォーマットします。

SSDのフォーマットにはパソコンが必要です。パソコンとSSD(ケースに挿入したもの)をケーブルで接続しましょう。

ここからは、パソコンの操作について説明します。使用しているパソコンは Windows 11 です。

(1)コントロールパネルから「システムとセキュリティ」を選択。

(2)「Windowsツール」の中の「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」を選択。

(3)「ディスクの初期化」の画面で、フォーマットの種類を問われるため「GPT」を選択して「OK」をクリック。

SSDフォーマット
パーティションについての補足
パーティションの「MBR形式」「GPT形式」について、こちらのサイトを参考にさせて頂きました。
参照:MBR形式とGPT形式の違い(パーティション)


(4)「ディスクの管理」の画面が表示されるため、

SSDフォーマット

「未割り当て」となっているストレージ(ディスク)を選択。

SSDフォーマット

(5)「未割り当て」となっている部分で右クリックをするとメニューが表示されるため「新しいシンプルボリューム」をクリック。

SSDフォーマット

(6)「新しいシンプル ボリューム ウィザードの開始」が開くため、特に何も変えずに進めればOK。

SSDフォーマット

このまま進める。

SSDフォーマット

ドライブの割り当てられる文字について。指定がなければ表示されているまま進める。

SSDフォーマット

パーティションのフォーマットについて。これもこのままでOK。

SSDフォーマット

(7)フォーマットが終わると「ボリューム」としてSSDが認識できるようになる。

SSDフォーマット


Windowsの「デバイスとドライブ」の画面にもフォーマットしたSSDが表示されれば準備完了です。

SSDフォーマット

3.交換用のSSDにOSやソフトを含めたデータを全てコピー(クローン)する

この作業にはAOMEI Backupper Professionalを使います。この説明につきましてはこちらの記事をご参照下さい。


関連記事:「AOMEI Backupper Professional」で、SSDをまるごとコピー(クローン)する方法。


4.HP Spectre x360 14-ea の底面カバーを開ける

ここからは、SSDの交換作業になります。ノートパソコンの電源を切って作業して下さい。

まずは底面カバーを外します。


底面カバーを外すためのネジについては、

  • 露出しているところに2箇所
  • 滑り止めのゴムの下に4箇所

・・・の、合計6箇所で止められています。

まず、露出している2箇所から外します。

こちらは 精密ドライバーセットの中の「T4 トルクドライバー」を使ってネジを外しましょう。

次に、滑り止めのゴムを取り外します。これは両面テープで取り付けられておりますので、修理キットの中にある薄いヘラで慎重に外していきます。

そっと差し込んで、ゆっくりと。

そうすると、滑り止めのゴムの下にネジが4箇所、現れます。

この4箇所については、先程の「T4 トルクドライバー」ではなく、サイズの小さいプラスドライバーでした。

全てのネジ(合計6箇所)を外したら、底面カバーを外すことができるようになります。

しかし、カバーが内側ではめ込まれているため、修理キットに入っていたツールを挿し込んで隙間を作り、慎重に外す必要があります。

画像のように、隙間にツールを挿し込んで、ゆっくりとスライドさせます。すると、はめ込まれていた部分が「パチンッ」と外れます。

このツールは非常に優秀で、簡単かつキレイに底面カバーを外すことができました。この修理キットに付属していたヘラですが、何気に今回のSSD換装作業のMVPかも。

5.SSDを交換する

最後に、内蔵されていたSSDとデータをコピー(クローン)したSSDを交換します。

SSDは画像のこちらにありました。

この金属パネルはSSDのヒートシンク。特にネジ止めされているわけでもなく、指で持ち上げるように外します。

ヒートシンクを外したらSSDが現れました。

SSDはネジ止めされています。ネジを外してSSDを抜きましょう。

SSDが抜けたら、コピー(クローン)を作ったSSDと交換します。

あとはここまでに行った手順を戻って、底面カバーを戻せば作業は完了です。

ここまでの作業で本当に約1時間。非常に簡単でした。

【まとめ】「HP Spectre x360 14-ea」のM.2 SSDを換装する方法。

底面カバーを取り付け、ドキドキしながら電源を入れたら・・・、何の問題もなくWindowsが立ち上がりました! やったね!!

Windows上でもしっかりと1TBのSSDが認識されています。

念のためSSDの書き込みと読み込みのテストをしましたが、しっかりと理論値に近い数値が出ましたので一安心です。

今回の HP Spectre x360 14 のSSD換装作業は、

  • 修理キットを購入しておいたので、底面カバーの取り外しがめちゃくちゃ簡単だった。
  • 全体の作業もたった1時間程度で終わった。
  • データも全て移行されていて設定の手間もなかった。

・・・と、素人でも安心・安全に完了することができました。

このSSD換装作業に要した費用は約23,000円ですが、非常にコスパの高いスペックアップだったのではないかと思います。

また、元々挿入されていたSSDについては、フォーマットして今回購入した UGREEN M.2 SSD ケース に入れて外付けSSDとして使おうと思います。

256GBの外付けSSDになりました

HP Spectre シリーズの内部容量不足で困っている人は、是非とも参考にしてみて下さい。

注意事項

内部部品の交換につきましては、保証期間中であってもメーカーサポートの対象外になってしまいます。自己責任でご対応をお願い致します。

【追記】UGREEN M.2 SSDケース を使って外付けSSD化した

早速、外付けSSD化してみました。

結果として転送速度も爆速で、M.2 SSDが余っている人には激しくオススメです。

関連記事:【レビュー】UGREEN M.2 SSDケース を使って外付けSSDを作成。

今回購入したアイテムについて


「AOMEI Backupper Professional」はのダウンロードはこちらです。


では!