たまたまですが、Webサイトを閲覧していたら「LANケーブルをCAT7に変更したら、爆速になった!」というブログを発見しました。
というワケで、夜間とか「インターネット速度が遅いなぁ」と感じることが多かったため、LANケーブルを交換してみたというエントリーです。
LANケーブルの種類について
最初に、冒頭の「CAT7って何?」というところから説明致します。
LANケーブルには規格があり「CAT(カテゴリー)」と表記します。このCATで性能(通信速度や伝送帯域)が異なります。CATの数字が大きくなればなるほど高性能で、下位互換もあります。
規格と性能はこんな感じ。
■LANケーブルの規格(カテゴリー)
しかし、どの規格も外観は一緒です。パッと見ただけでは「これはどの規格のLANケーブルなのか?」がわかりません。
見分けるためには、概ねLANケーブルの側面に規格が印刷されていると思いますので確認してみて下さい。ちなみに、下記画像は「CAT6」となります。
迷ったら数字の大きいLANケーブルを選んでおけば良いですが、上位規格になるとそれなりに価格も高くなります。2019年5月現在、CAT8 LANケーブル(2m)で5,000円くらいしましたので、CAT7くらいを買っておけば問題ないと思います。
で、いま使っているLANケーブルがCAT6(通信速度:1Gbps)なので、CAT7(通信速度:10Gbps)に交換することでインターネット速度が速くなるのではないかという検証というワケです。
理論上10倍ですわ!
※主回線は1Gbpsだけどね。
購入したLANケーブル(CAT7)について
今回はサンワサプライのLANケーブル(CAT7)を購入しました。
普段は、なんとなくエレコムを購入することが多かったのですが、Amazonレビューではサンワサプライの方が評価が高かったのでコチラをチョイス。2mで970円。
パッケージはどのメーカーもあんまり変わらないね。
どうでもいいことですが、NTTは東も西も「ネクスト」が主流になっていますので、サンワサプライさんはパッケージを直した方がいいのでは。NTT西日本のフレッツ光プレミアムは2019年1月でサービス提供が終わっていますし、NTT東日本のBフレッツは2020年1月にサービス提供終了予定だよ。
LANケーブル自体はこんな感じ。毒を持っているヘビやクモみたいなカラーで、あんまり好きじゃない。フツーの単色(黒とか青とか)がよかったのですが、何故か「より線」のCAT7・LANケーブルはコレしかありませんでした。
先端はプラスチックカバー付き。
カバーを外すと金メッキでコーティングされており、高級感があります。
ツメ折れ防止の構造はいいね。
やっぱりパッと見た感じでは「フツーのLANケーブルだなぁ」くらいの感想です。カラーは気持ち悪いけど、見慣れるのだろうか。
LANケーブル(CAT6 v.s. CAT7)のスピードテストについて
それでは、いま使っているLANケーブル(CAT6)と今回購入したサンワサプライ(CAT7)のスピードテスト結果でございます。
スピードテストの環境はこんな感じ。
- 計測日時 :2019年5月5日(日)16:00頃
- 計測サイト:Googleスピードテスト
- パソコン :Lenovo ThinkCentre E73 Small
それぞれ5回ずつスピードテスト実施。平均速度で比較してみようと思います。LANケーブルはHUBなどのネットワーク機器を経由せず、RTからPCまで直繋ぎです。
PC(Lenovo ThinkCentre E73 Small)はデスクトップで、
- OS:Windows 10 Pro 64bit
- CPU:Intel Core i7-4770S 3.10GHz
- メモリ:16GB
- SSD:500GB
というスペックです。
ちなみに、自宅のインターネット環境は
- 回線 :NTT西日本フレッツ光ネクスト(1Gbps)
- プロバイダ:ぷらら
となります。
そもそも、インターネット回線の回線速度が1Gbpsなので、理論上CAT6のLANケーブル(通信速度:1Gbps)でカバーできているのですが、CAT7になると伝送品質が向上するため速度回線が期待できるのでは・・・、という期待も込めて、テストスタートです!
1-1.CAT6 スピードテスト 1回目
ダウンロード:194.3Mbps
アップロード:58.6Mbps
1-2.CAT6 スピードテスト 2回目
ダウンロード:188.7Mbps
アップロード:87.5Mbps
1-3.CAT6 スピードテスト 3回目
ダウンロード:160.3Mbps
アップロード:74.3Mbps
1-4.CAT6 スピードテスト 4回目
ダウンロード:120.5Mbps
アップロード:85.5Mbps
1-5.CAT6 スピードテスト 5回目
ダウンロード:174.7Mbps
アップロード:86.1Mbps
【結果】CAT6 LANケーブル スピードテスト
平均ダウンロード速度:167.7Mbps
平均アップロード速度:78.4Mbps
2-1.CAT7 スピードテスト 1回目
ダウンロード:181.1Mbps
アップロード:93.1Mbps
2-2.CAT7 スピードテスト 2回目
ダウンロード:123.1Mbps
アップロード:68.2Mbps
2-3.CAT7 スピードテスト 3回目
ダウンロード:199.7Mbps
アップロード:86.9Mbps
2-4.CAT7 スピードテスト 4回目
ダウンロード:209.5Mbps
アップロード:91.8Mbps
2-5.CAT7 スピードテスト 5回目
ダウンロード:161.8Mbps
アップロード:92.0Mbps
【結果】CAT7 LANケーブル スピードテスト
平均ダウンロード速度:175.0Mbps
平均アップロード速度:86.4Mbps
【まとめ】LANケーブル(CAT6 v.s. CAT7)のスピードテスト
改めまして、スピードテストの比較です。
■CAT6 LANケーブル
- 平均ダウンロード速度:167.7Mbps
- 平均アップロード速度:78.4Mbps
■CAT7 LANケーブル
- 平均ダウンロード速度:175.0Mbps
- 平均アップロード速度:86.4Mbps
ダウンロードもアップロードもCAT6からCAT7にすることで数値はアップしました。「劇的に改善された!」と体感できるものではありませんでしたが、速いのは良いことです。
たまたまスピードが出る時間帯だったということもあり、フレッツ回線が混み合う土日祝日の夜間だとどうなるのかは試してみたいところです。
また、今回はCAT6とCAT7の比較でしたが、CAT5eとCAT7の比較だともっと改善が出るのかもしれません。CAT5eでも通信速度1Gbpsが担保されてはおりますが、速度改善をしたい方は試してみる価値があるかも。
「インターネットの接続速度が遅いなぁ」と感じたら、LANケーブル交換も検討してみて下さい。
■今回紹介した商品
では!
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