MacBook 13-inch Mid 2010 改修作業の手順解説(SSD換装、メモリ増設、バッテリー交換)
2022.08.21更新
本サイト内の記事には広告・プロモーションを含む場合があります。
実は私、持っていました、MacBookを。
今となっては絶滅した「ポリカボネート版MacBook(13-inch Mid 2010)」になります。
みんな、昔のMacBookはリンゴマークが光るんだぞ。
このMacBookは10年くらい前に新品で買ったのですが、すぐにMacBook Airを購入したのでほぼ新品のまま使わなくなってしまいました。
で、大掃除していたら久々に発掘されたという次第です。
このMacBookですが、保存環境が悪かったからなのか、バッテリーがパンパンに膨張していました。
本体から取り出したバッテリーがこちら。
バッテリーの膨張は火災の危険もありますのでご注意下さい。
調べたら2010年モデルのMacBookということが発覚。
なんと12年前!
バッテリーも膨張して使えないし、このまま処分しようかと思いましたが・・・、
ちょうどアップルが「M2 MacBook Air」を発表して盛り上がっていたこともあり「じゃあ、俺はこのポリカ版MacBookを修理してM2ブームに逆行しようかな!」と改修作業を行った内容についてのエントリーです。
【仕様】MacBook(13-inch Mid 2010)
修理を行うMacBook(13-inch Mid 2010)の仕様はこんな感じ。
OS | Mac OS X v10.6 Snow Leopard |
CPU | Intel Core 2 Duo 2.4Ghz |
メモリ | 2GB (1GB×2) |
HDD | 256GB |
ディスプレイ | 13インチ |
重量 | 2.13kg |
「重量:2.13kg」の時点で「改修を行っても持ち歩かないだろうな・・・」と思ったのですが、まぁ、インターネットくらいは見られるでしょう。
このMacBook、端子類は充実しています。
- MagSafe電源アダプタポート
- LANポート(ギガビット対応)
- Mini DisplayPort
- USB 2.0 × 2ポート
- 3.5mmオーディオ入出力
と、拡張性バッチリ。
なんと本体右側にはDVDが入ります。
キーボードは日本語配列。
いまのMacBookとキーボードの設計が違うため、キーストロークが深め。
個人的には現行品よりもこちらの方が好みですね。
MacBook(13-inch Mid 2010) 改修作業 内容
今回はこの流れで改修を行います。
- HDDをSSDへ換装
- メモリを2GBから8GBへ増設
- バッテリーを交換
- OSをインストール
購入した交換パーツ
改修作業のために購入した交換パーツはこんな感じ。
1.シリコンパワー SSD(512GB)
これはAmazonで安かったので。
特にメーカーのこだわり無くチョイス。
いまが256GBなので、倍の容量(512GB)になります。
2.メモリ(4GB×2) 1,066MHz DDR3 SDRAM
MacBook(13-inch Mid 2010)の交換用メモリについて調べていたところ「最大で6GBまでしか認識しない」というエントリーがいくつかありました。
最初は2スロットを使って「4GB×1枚」と「2GB×1枚」のメモリ2枚で合計6GBにしようかと思いましたが、メモリの相性問題があるといけないので、最終的に4GBを2枚購入することに。
8GB入れても6GBまでしか認識しないかもしれませんが、まぁ仕方ない。
購入したものがAmazonで品切れでしたので、レビューのよかったこちらをどうぞ。
3.互換バッテリー(A1331)
バッテリー交換についてはアップルに修理を依頼しようかと思いましたが、流石に2010年モデルは修理サポートが終了していました。
バッテリーの型式が「A1331」ということがわかりましたので、互換バッテリーを購入して自分で交換することに。
こちらも購入したものがAmazonで品切れでしたので、レビューのよかったこちらをどうぞ。
4.OS(Mac OS X v10.6 Snow Leopard)
注意
最後まで読んで頂ければわかるのですが、インターネット経由でOSがインストールできました。このOS(ディスク)は使いませんでした。
内蔵されていたHDDが起動するかわかりませんでしたし、Windowsのようにライセンスごとコピー(クローン)できるかも不明だったので、念のためOSも買っておきました。
こちらもアップルでは販売終了だったため、未使用品をヤフオクで落札。
送料込みで、2,500円。
改めて「あぁ、この当時はまだMac OSのバージョンが動物名だったなぁ」としみじみしてみたり。
5.精密ドライバー
こちらは先日行ったWindowsパソコンのSSD換装作業で購入したもの。
バッテリーの取り外しに特殊ネジが使われていますので、精密ドライバーセットを持っていない人は準備しておきましょう。
紹介した互換バッテリーには、交換に必要なドライバーが2本付属しているようです。ただ、精密ドライバーは色々な作業で使いますので、持っていると便利です。
購入した交換パーツの合計金額
購入した交換パーツの合計金額は約21,000円でした。
- SSD :約6,500円
- メモリ :約6,000円
- バッテリー:約6,000円
- OS :約2,500円
前述の通り、私は精密ドライバーセットを持っていたので購入していません。
これも買うとなると+1,000円(合計22,000円)になります。
MacBook(13-inch Mid 2010) 改修作業の手順
ここからは改修作業の手順を説明します。
1.バッテリーを取り外す
補足
冒頭の通り、バッテリー膨張に伴って背面パネルを慌てて開けてしまったため、そのときの画像がありません。しかし、目視できるネジを外すだけです。
作業については、電源を抜いて行って下さい。
バッテリーについては、ネジ止めを外し、バッテリーと基盤を繋いでいるコネクタを外します。
結構固いので、他の基盤部分に触れないよう注意しながら作業して下さい。
2.HDDからSSDへの換装
バッテリーを外すとHDDも取り外しやすくなります。
まず、ハードディスクを固定している黒色の固定パーツのネジ止めを外します。
すると、HDDを持ち上げることができます。本体基盤とHDDを繋げているケーブルを抜きましょう。
ケーブル(SATAケーブル)を抜いたところ。
SSDを取り出し、HDDが繋がっていたケーブルに挿します。
接続端子の形を合わせて下さい。
あとは、HDDが収納されていたように本体に戻し、
固定していたパーツでネジ止めすれば終了です。
3.メモリ交換
メモリについては、1GBのものが2枚挿入されています。今回は2枚共交換するので、まずは抜きます。
メモリを外すためには、スロットの左右にストッパーのような金具がありますので、指で広げます。
すると画像のようにメモリが持ち上がってきますので、これをグッと抜きます。
メモリを1枚抜くと、下にメモリがもう1枚見えてきます。
これも同じようにストッパー金具を指で広げて取り外します。
メモリを2枚外すとこんな感じ。
ここに、逆の手順でメモリを2枚(4GB×2枚)、挿し込んでいきます。
挿入するときは、メモリスロットの形に合わせてメモリを挿し込み、上からグッと押すとストッパー金具で引っ掛かります。
1枚目。
2枚目。
4.バッテリー交換
最後にバッテリーを交換します。
バッテリーはHDD(SSD)の左側に格納します。
バッテリーは本体とネジで固定しますので、ネジ穴を合わせて格納して下さい。
本体とはコネクタで接続します。
コネクタを接続する端子はメモリの左側にあります。
接触が不安定にならないよう、しっかりとはめ込みましょう。
パソコン内部のパーツ交換は以上です。
背面パネルを止める前に、電源ケーブルを繋いで充電ができているかを確認しましょう。
画像はでは見づらいですが、充電ケーブルの端子部分が反応して光っています。
充電ができていることが確認できました。
5.OSのインストール
最後にHDDをSSD換装したため、SSDにOSを入れます。
まず、電源ボタンを押したらすぐに
「command(⌘)+ R」
を押し続け、ユーティリティを起動させます。
5分くらいでユーティリティが起動しました。
このユーティリティのメニューの中から「ディスクユーティリティ」を選びます。
ディスクユーティリティのメニューが開きましたら「消去」を選び、ボタンを進めるとSSDがフォーマットされます。
で、ここで予期せぬ出来事が。
Wi-Fiの設定をしたら、インターネット経由でOSを引っ張ってきたのか「Mac OS 10.7 Lion」のインストールがスタートしました。
インストールできるっぽい。
はい、15分くらいでインストールできてしまいました。
ごめんよ、きみ、使わなかった・・・。
せっかくヤフオクで新品のOSを落札したのに。
とにかく、OSも無事にインストールができましたので、改修作業はこれで全て終了です。
6.動作確認
それでは、動作確認を行います。
OS(Mac OS 10.7.5 Lion)
「このMacについて」からOSのバージョンを確認すると、ライセンスも含めて認識しているようです。
SSD(512GB)
「システム情報」でSSD(512GB)を確認。
メモリ(8GB)
「システム情報」からメモリ8GBを確認。
メモリについては、6GBではなくしっかりと8GBと認識されていました。
OSが予定していた10.6系(Snow Leopard)ではなく、10.7系(Lion)になったから?
理由を調べたものの、わかりませんでした。
キーボードも各端子類もしっかり反応し、無事に全作業が終了しました。
作業時間は1時間くらい。
【まとめ】MacBook(13-inch Mid 2010) 改修作業
このように、非常に簡単にMacBook(13-inch Mid 2010)の改修作業を行うことができました。
ネインターネット接続については、
AirMac Extreme Wi-Fiワイヤレスネットワーク機能 (IEEE 802.11n 規格準拠)、IEEE 802.11a/b/gに対応
と、搭載されているWi-Fiの規格が古いため、まぁまぁもっさりしています。
有線LAN接続だと許容範囲。
文字のタイピングだけであれば、まったく気にならないレベル。
このブログ更新マシーンにしようか、使い方について思案中です。
【要注意】Google系サービスについては使えないものがあります。
注意点としては、GoogleとしてMac OS 10.7.5をもうサポートしていないところ。
サポート外だけだったらまだいいんですが「Google Driveにアクセスできない」など、パソコンを使う上で問題になるところもあります。
まぁ、12年前のモデルなので贅沢は言えません。
このMacBookの活用方法を考えてみます。
【追記】結局「Chrome OS Flex」をインストールしました。
色々と試しましたが、やはりGoogle系のサービスに依存しまくっているため、このままではまともに使うことができず。
今回は、Googleが無償公開をしている「Chrome OS Flex」をインストールすることにしました。
葛藤の様子や手順などについては、是非ともこちらをご覧下さい。
関連記事:【解説】MacBook 13-inch Mid 2010 に「Chrome OS Flex」をインストール!
膨張したバッテリーについて
膨張したバッテリーについて、私の住む自治体(名古屋市)に問い合わせたところ、担当の事業所に持ち込めば無料で処分してくれるとのことでした。
- 参考サイト
- 名古屋市 暮らしの情報(電池はどこに出すの?)
これについてはお住まいの地域によって対応が異なると思います。
破損したリチウムイオンやニッケル水素電池については、適切な処分を行って下さい。
改修作業の内容
- HDDをSSDへ換装
- メモリを2GBから8GBへ増設
- バッテリーを交換
- OSをインストール
改修作業の合計費用:約21,000円
- SSD :約6,500円
- メモリ :約6,000円
- バッテリー:約6,000円
- OS :約2,500円
今回紹介したアイテム
では!