今回は Surface Laptop(サーフェス ラップトップ)をMacBookのクラムシェルモードのように使う設定についてまとめました。
※ちなみに Surface Laptop でクラムシェルモード利用する前提でのエントリーですが、Windows 10 のノートPCであれば設定方法は概ね同じです。
MacBookの「クラムシェルモード」とは?
そもそも「クラムシェルモードとは何か?」というところからなのですが・・・、
■クラムシェルモードとは?
MacBookの内蔵ディスプレイを閉じて、外付けのディスプレイやプロジェクタをつないで使うことができます。この内蔵ディスプレイを閉じた使用形態を「クラムシェルモード」と呼びます。
Apple サポート
というものになります。
ノートPCには液晶ディスプレイがありますので、外付けのディスプレイに接続しなくても利用ができます。そりゃそうだよね。
では、どんなときにクラムシェルモードを使うかというと「より大きな液晶ディスプレイで作業をしたいとき」ではないでしょうか。
「外出先で作業したいから」という理由でノートPCを選ぶ方が多いと思います。その上で、会社や自宅に戻って作業を行うときに外付けの液晶ディスプレイに接続できたら、作業範囲も広がり効率もアップしますよね。
百聞は一見に如かずということで、こんな感じ。ディスプレイに表示させているのが Surface Laptop(右側に立ててあるノートパソコン) の画面です。
Surface Laptop のディスプレイサイズは13.5型になります。それに対して繋いである外付けディスプレイは27型であり、より大きなディスプレイで作業ができるのです。すごく使いやすい。
そして、クラムシェルモードを使うメリットがたくさんあるんです。
■クラムシェルモードのメリットは?
・より大きな画面で操作できることで作業領域が広がり、効率や生産性向上に繋がる。
・ノートPC利用時よりも目線が高くなり、自然な姿勢でPC利用ができる。肩こり防止になる。
そんなクラムシェルモード、MacBookでは標準でこの機能が用意されているのですが、Windowsでは設定を少し工夫することでクラムシェルモードのように使えるんですよ。
【準備】「クラムシェルモード」の設定に必要なもの
このクラムシェルモードを利用する上で、必要なものが幾つかあります。
1.外付けディスプレイ
これは既に持っていれば、そのまま使ってもOKです。仕事でExcelやWordなどのOfficeソフトを使うくらいであればフルHDで十分です。動画を観たり、ゲームもしたいとなりますと4Kを選択すれば良いのではないでしょうか。
私が利用しているディスプレイは、日本HP(ヒューレット・パッカード)の27型ワイド・フルHD。1万ちょっとで購入しました。事務作業であればコレくらいのモデルで十分過ぎます。
予算に余裕があれば、LGの超ワイドモニターとかもオススメ。つーか、私が欲しい。横幅が広くて良さそうですよね。一時期に比べるとすごく安くなっています。
2.映像ケーブル
ノートPCと外付けディスプレイを接続するための映像ケーブルが必要になります。これはノートPCと外付けディスプレイの端子を確認してお選び下さい。
Surface Laptop の場合は、mini DisplayPort がありますので、こちらを活用します。
よく使われている映像ケーブルの端子は、
■ノートPC側
- Mini DisplayPort
- HDMI
■外付けディスプレイ側
- HDMI
- DisplayPort
- USB Type-C
くらいでしょうか。
VGA(D-sub)は少なくなりましたね。
映像ケーブルはAmazonのプライベートブランドである「Amazonベーシック」シリーズは安くて品質が良いのでオススメです。
Mini DisplayPort – HDMI 変換ケーブル
DisplayPort – HDMI 変換ケーブル
HDMI – HDMI ケーブル(Aタイプ)
3.ノートPCスタンド
ノートPCを外付けディスプレイに接続する上で、安定して設置するために「PCスタンド」があると便利です。最悪、PCスタンドが無くても、設置場所(机など)に置くスペースがあれば問題ありません。
私はsatechiのスタンドを使っています。質感も良く、高級感もあって、筐体にマッチするところが気に入っています。
4.マウス
普段、ノートPCを利用するとき、マウスではなくトラックパッドを使っている人も多いのではないでしょうか。最近のトラックパッドは性能が良いので、マウスを使わないという方もいると思います。
ただ、今回のクラムシェルモードのように利用するということは、ノートPCを閉じますのでトラックパッドが使えません。というワケで、操作のためにマウスを用意する必要があります。
マウスは何でもいいんですが、ケーブルが机の上でゴチャっとすると使いづらくなることもありますので、ワイヤレスタイプをオススメします。
私が使っているのは「Logicool(ロジクール) MX Master 2S」。高性能マウスに位置付けるものになりますが、毎日使うものとして考えたらコスパ高いです。
5.キーボード
マウス同様に、ノートPCを閉じて操作を行いますのでキーボードも必要となります。で、キーボードもやっぱりワイヤレスの方が便利。
マウスと一緒に購入した「Logicool(ロジクール)ワイヤレスキーボード CRAFT」を使っていますが、PC間での切り替えも速く、当たり前ですが入力もしやすいですね。
【設定】Windows 10 でのクラムシェルモード設定方法
ここからは設定方法となります。
通常ですとノートPCを閉じるとスリープに入ってしまいますので、ACアダプター(電源)に接続しているときはカバーを閉じてもスリープに入らない、という設定を行うことでクラムシェルモードが実現できます。
①設定メニューから「システム(ディスプレイ、通知、電源)」をクリック。
②左側のメニューから「電源とスリープ」をクリック。
③電源とスリープ内の右側のメニューの「関連設定(電源の追加設定)」をクリック。
④左側のメニュー内の「カバーを閉じたときの動作の設定」をクリック。
⑤「電源ボタンと定義とパスワード保護の有効化」が開いたら、「カバーを閉じたときの動作」の「電源に接続」の項目を「何もしない」に設定。
これで、ACアダプター(電源)を接続したときにノートPCを閉じてもスリープに入らなくなります。
【補足】クラムシェルモードではなく、画面拡張として外付けディスプレイに接続する方法
ここまで「クラムシェルモード」についての説明をしてきましたが、設置場所(机など)にスペースの余裕があるようであれば、画面拡張として設定する方法もあります。
こんな感じ。
このメリットは更に画面を大きく使えるところにあります。ノートPCのディスプレイと外付けディスプレイを1枚のディスプレイのように使えるというものです。ノートPCも外付けディスプレイも、相互間にマウス操作が可能です。
この設定には、このようなスタンドがあると便利です。
こんなのです。
このスタンドは普段折り畳めるのが便利。
使うときは、このように立てます。
机に置くとこんな感じ。
PCを乗せると、このように角度ができます。
スタンドを使うことで、外付けディスプレイの高さ(下の部分)に合わせることができます。
ちなみにスタンドを使わないと、ノートPCと外付けディスプレイでこのように段差が生まれ、操作しづらくなりますよね。
ノートPCと外付けディスプレイを映像ケーブルで接続すると、「ディスプレイ設定」の画面で2枚のディスプレイが認識されております。
「表示画面を拡張する」にすれば、マウスも画面移動できるようになりますよ。
【まとめ】Surface Laptop のクラムシェルモード 設定について
このように、ちょっとした設定で実現できる内容になりますが、得られる効果は絶大です。是非とも試してみて下さい!
では!
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